鍼と灸とあん摩とマッサージと指圧の話

スタッフの鈴木と飛塚は鍼灸師であると同時に、あん摩マッサージ指圧師でもあります。この名称にある、あん摩、マッサージ、指圧、これらの特徴についてご説明します。

あん摩、マッサージ、指圧……それぞれの違いは?

あん摩は中国発祥、身体の中心から末端へ向かう遠心性の手技で、服の上からおこないます。親指や掌を使って、筋肉を“線”の動きで揉みほぐしていきます。
マッサージはドイツ発祥、身体の末端から中心へ向かう求心性の手技で、オイルやタルクを用いて肌に直接おこないます。親指や手掌を使って、筋肉を“面”の動きで揉みほぐしていきます。
指圧は日本発祥、身体の中心から末端へ向かう遠心性の手技で、服の上からおこないます。親指を使って、筋肉を“点”の動きで押圧していきます。
とはいえ実際のところは、マッサージという呼称で、あん摩と指圧の手技をおこなうということになります。
では、鍼灸とあん摩マッサージ指圧(以下、略称である“あマ指”と記載します)、受けていただくにあたってどのような違いがあるでしょうか。

鍼・灸との違い

鍼については、ピンポイントにコリを狙えるという利点があります。身体はたくさんの筋肉が層になった構造をしており、その中のごく小さい箇所にコリは存在します。表層の筋肉を貫いて、コリ部に鍼先をうまく当てることができるため、より効率よくそのコリを取ることができます。
灸については、自律神経の調子を整えることに長けています。寝付きが悪い、イライラする、なんとなく不安感があるといった不定愁訴や、アレルギー症状についてもより効果を出すことが出来ます。ご自宅でのセルフケアにも使いやすいので、”moxmox”をはじめとする台座灸もどうぞご活用ください。
あマ指については、やはりその心地よさが挙げられます。筋肉で手掌を大きく捉えたり、指先でコリ部を捉えたり、施術中に随時変化していく身体状況に対して柔軟に対応することができます。また鍼灸の刺激が苦手という方をはじめ、ご年齢や身体状況にかかわらず、どんな方にも受けていただきやすい手技です。

以上のように刺激量やアプローチの方法に差があるとはいえ、身体のコリをほぐすこと、全身の血流を改善させること、自律神経を整えること、目指す目的は同じです。またお風呂の効果にも似ていると考えています。リラックスして身体が温かくなり、お腹の調子と睡眠の質を整えます。
特に極コースでは、施術者がその日のお身体の状況に合わせて適切な施術をおこないますが、ご自身の体質やその日の体調、お気持ちに寄り添った施術を心がけておりますので、どうぞお気軽に何でもご相談いただければと思います。

【まとめ】
鍼、灸、あん摩、マッサージ、指圧、それぞれの特徴と良さがあります。
その日のご自身にあった治療法をご提供します。ただ、それらが目指すところは同じです。
(文責:とびー)
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