身体は疲れているのに、布団に入ると考え事が止まらない。「明日も早いのに」と焦って、ますます目が冴えてしまうことはありませんか? 今回は、そんな夜の過ごし方と鍼灸について、とびーさんに聞いてみました。
※この記事は、睡眠についての疑問を会話形式で解説したものです。特定の患者さんの治療経過を紹介するものではありません。
身体は疲れているのに、頭が休まらない
とびーさん、日中はあんなに疲れていたのに、布団に入ると仕事のことを考えてしまって…。疲れていれば眠れると思っていたんですが。
疲れていることと、すっと眠れることは、必ずしも同じではないんです。ストレスや考え事で気が張っていると、休みたいのに頭が働き続けてしまうことがあります。こうした心身の覚醒が高まった状態は、不眠に関わる「過覚醒」という考え方でも説明されます。
とびー
身体は休みたくても、頭はまだ仕事中、みたいな感じですね。
イメージとしてはそうですね。ただ、眠れない理由は一つではないので、「全部ストレスのせい」とは決めつけないことも大切です。生活リズムや飲み物、身体の不調なども一緒に振り返ってみましょう。
とびー
「眠らなきゃ」と頑張りすぎないために
眠れないと、時計を見て「あと何時間しか眠れない」って考えちゃいます。何も考えないようにするのも難しくて…。
無理に考えを消そうと頑張らなくても大丈夫ですよ。眠れずに焦りが強くなるときは、一度布団を出て、暗めの照明で静かに過ごしてみてください。眠気が戻ってきたら、また布団に戻りましょう。
とびー
布団の中でずっと粘らなくてもいいんですね。寝る前の過ごし方も変えたほうがいいですか?
そうですね。寝る直前まで仕事やスマホを続ける代わりに、落ち着ける時間を挟んでみましょう。起きる時刻をなるべく揃えることや、寝る前のカフェイン・お酒を見直すことも大切です。全部を一度に変えようとせず、続けられそうなことからで大丈夫ですよ。
とびー
眠りの悩みに、鍼灸はどう関わるの?
こういう眠りの悩みも、鍼灸院で相談していいんですか?
もちろんです。眠りのことだけでなく、首肩のつらさや身体の緊張など、気になっていることも聞かせてくださいね。鍼灸については、不眠の改善につながる可能性を示した研究がある一方、研究の規模や質に課題も残っています。「必ず眠れる」と約束するものではありませんが、身体の状態をみながら、ケアの選択肢として一緒に考えていきましょう。
とびー
鍼を受ければ、その場で眠れるということではないんですね。
そうですね。施術中に眠ったかどうかだけで判断せず、寝つきや夜中の目覚め、日中の調子を振り返ることが大切です。眠れない状態が続いて生活に支障があるときは、医療機関にも相談してみてください。慢性的な不眠には、睡眠に関する考え方や習慣に取り組む認知行動療法などの治療もあります。
とびー
眠ろうと頑張るだけじゃなくて、夜の過ごし方や身体の状態も見直してみます。
まとめ
疲れているのに頭が冴える夜は、「眠らなきゃ」と頑張るほどつらくなることも。寝る前に落ち着ける時間をつくり、眠れず焦るときは一度布団を離れるなど、過ごし方を見直してみましょう。鍼灸は、身体の不調とあわせて相談できるケアの選択肢の一つです。眠れない状態が続く場合は、医療機関での相談も大切にしてください。
森空堂では、眠りの悩みとともに、首肩のこりや疲れなどのご相談もお受けしています。ご予約の際や問診時に、気になっていることをお聞かせください。
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